こんにちは、小学校教員のくまです。
みなさんは、子どもの学習環境をどのように整えていますか?
- 「うちの子、なかなか勉強を始めない…」
- 「勉強机に座っても、ぼーっとしているだけ」
そんなお悩み、ありませんか?
実は、子どもの学習には、机や教材以上に「環境」と「仕組み」が大切なんです。
家庭でもできる工夫を、3つお伝えします。
できるだけ簡単で、取り組みやすいものを提案します!
ぜひ1つでもいいので、まずは取り組んでみてください。
はじめに:よりよい学習環境づくりに必要な観点って?

より良い学習環境のためには、以下の3つを整えることが大切です。
- 物理的環境
- 心理的環境
- 仕組み
以下にそれぞれ詳しく書いていきますね。
① 心地よい学習スペースをつくる(物理的環境)

まずは、子どもが「ここで勉強しよう」と思えるスペースをつくることが大切です。
といっても、広くておしゃれな子ども部屋は必要ありません。
大事なのは、“子どもが集中しやすい空間”を用意することです。
- テレビやおもちゃが視界に入らない場所
- 明るさが十分で、静かな環境
- 勉強道具をひとまとめにした、シンプルな机周り
「ここに座れば学習モードに切り替わる」 そんな空間を家庭内に1ヶ所でもつくると、学習へのハードルが下がります。
もしかしたら、「まずは子どもの机を片付けなきゃ⋯」とがっかりした人もいるのではないでしょうか?
そんな人は、この記事を参考に、子どもと一緒に学習環境を整えちゃいましょう!
子どもが言うことを聞かなくて困っているお母さんへ
子どもが主体的に学習環境を整える助けになるかもしれません。

我が家に子供部屋なんてないから⋯

子供部屋がなくても大丈夫!
子供部屋がなくても、リビングの空間を一時的に学習用の環境に整えてしまえばOK!
例えば、
- テレビの見えない椅子・机の配置にする
- 学習しやすい程度の明るい光が手元に差し込む
- 学習に必要なものを手元に揃える
などが挙げられます。
各ご家庭のスペースに合わせて環境を設定してみてください!
② 声かけはポジティブに、目標は明確に(心理的環境)

「早く勉強しなさい!」 とつい言ってしまいがちですが、これは子どものやる気を下げる原因になることもあります。
「更にやる気が無くなった」なんてすねてしまうこともあるかもしれませんね。
代わりに、こんな声かけにしてみましょう。
- 「今日はどこまでやる?」
- 「この問題、昨日よりスラスラ解けるようになってるね」
ポジティブな声かけは子どもをやる気にさせます。
どんな些細なことでもいいので、褒めてみてください!
また、短期的でわかりやすい目標を一緒に決めるのも効果的です。
たとえば、
- 「10分だけ集中してやってみよう」
- 「3問解いたら休憩しよう」
子どもが「できそう」「やってみようかな」と感じられる設定がポイントです。
そして、どれが出来たら褒めてあげましょう。
③ 習慣化をする(仕組み)
子どもが毎日自然と学習に向かえるようになるためには、「仕組みづくり」が欠かせません。

たとえば、
- 「おやつを食べたら宿題をする」
- 「テレビを見終わったら音読する」
- 「夕ご飯の前に計算プリントを1枚やる」
などのように、“〇〇したら□□をする”という流れをあらかじめ決めておくと、行動が定着しやすくなります。
これは 「if-thenプランニング」 という心理学の手法で、 「もし〇〇のときには、□□をする」と具体的な条件を決めることで、 「やるかやらないか迷う時間」を減らし、習慣化をサポートする効果があります。
また、「できた!」という達成感を味わえる仕組みとして、**「できたよカード」**の活用もおすすめです。
これは、子どもの「できた!」を目に見える形にしてシールで記録していく方法。 「昨日も頑張った」「今週はこんなに続いた」というように、自分の努力を実感できることで、行動の継続につながります。
※「できたよカード」について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
👉 子どもが言うことを聞かなくて困っているお母さんへ
おわりに:小さな改善から

子どもの学習環境づくりは、「こうでなければならない」ものではありません。
- 「この子には、どんな方法が合うだろう?」
- 「少しでも前向きに机に向かえる工夫ってなんだろう?」
そんなふうに、子どもの様子をよく観察しながら調整していくことが大切です。
完璧に整えなくても、少し工夫するだけで子どもの学習への姿勢が変わることがあります。
もしかしたら、子どもから要望が出てくることもあるかと思います。
お子さんと一緒に環境を整えていくことも大切かもしれませんね。
ぜひ、できそうなところから取り入れてみてください!
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